完全防水プロテクター(純正マンホール蓋用)
津波・洪水に強い耐圧型も新登場
近年の異常気象は、日本中どこでも洪水・冠水が発生します。
その度に地下タンクが水没し、プロテクター内が水浸しになる。
これを何とか解決したい。これが問題提起であり、開発の原点です。

従来の地下タンクには、プロテクター内に水がたまっているものがたくさんあります。
防水型のマンホールフタを使用したとしても、パッキンの劣化、摩耗、キズ又は砂や異物の巻き込みにより漏水し、結局はプロテクター内に水がたまってしまいます。
一度たまった水は排出するのが困難で腐食を早める原因となります。
従来のプロテクター
洪水が発生すれば地下タンクは水没し、冠水してしまいます。 従来技術のプロテクターでは冠水はおろか、通常の雨水でさえも完全に防ぎきれないのが現状です。これを何とかならないか! これこそユーザーさんの切なる願いです。
こうすれば水はたまらない!
この問題を解決するため、当社では完全防水プロテクターなるものを開発致しました。
完全防水プロテクターは、プレコン地下タンク専用の完全密閉式の防水プロテクターです。
完全防水プロテクター
マンホールフタから漏水した雨水は、矢印のようにプロテクターの外側を流れ、上部スラブとのスキ間から周囲の土砂に浸透し、プロテクターの中には水は入りません。
これは・・・
①プロテクターに屋根のような密閉型のフタをつけたこと。
②プロテクターと上部スラブとの間に、水が流れ出やすいようにスキ間を設けたこと。
③冠水時にフタが浮き上がらないようパッキンを用いてボルトで固定し、フタの取りはずしも簡単にできるようにしたこと。
④プロテクターの形状をFRP製の角型にし、オイル管貫通部の防水施工が完全にできるようにしたことによります。
今回、それに加え、津波や洪水等で地下タンクが水没してしまった場合でも、その水圧に耐えうる耐圧型のプロテクターも新登場致しました。ほぼ完璧なシステムです。
(この完全防水プロテクターはプレコン地下タンク設備の専用品です。)
完全防水プロテクターには・・・標準型と津波・洪水に強い耐圧型があります。
標準型
津波や洪水・冠水の恐れが少ない場所に設置する地下タンクに用います。
プロテクター内の雨水の侵入を防止することができます。
耐圧型
耐圧型は、津波や洪水の心配がある場所に設置する時に用いるものです。
耐圧型の耐圧性能は、上部スラブの天端から4mまでの冠水に耐えられるも
のです。
上部スラブより上の冠水高さ | 標準型 | 耐圧型 |
(実用耐圧) 1.0m | (実用耐圧) 4.0m |
完全防水プロテクター
材質・板厚
◯プロテクター本体 : 強化プラスチック製、厚さ : (標準型)3.5mm・(耐圧型)6.5mm(オイル管貫通部)
◯大蓋・小蓋 : 強化プラスチック製、厚さ4.0mm(外面トップコート仕上げ)
品名(mm) | FRP大蓋 | FRP小蓋 | 蓋の重量 (kg) |
||
大蓋外径 Aφ |
有効内径 Bφ |
小蓋外径 Cφ |
有効内径 Dφ |
||
純正 マンホール蓋用 |
688 | 610 | 436 | 353 | 2点セット 4.2 |
耐圧型は標準型と比べて、FRP製本体の厚さが異なっています。
FRP製プロテクター本体の重量 | ||
重 量 | 標準型 | 耐圧型 |
12.0kg | 16.2kg |
耐圧型を御希望の節は見積りを御依頼の時に御指示下さい。
-
防水プロテクターの最大の特徴は、マンホール蓋の防水性能がそれほど完璧でなくても、プロテクターの中には水がはいらないということにあります。
耐圧型における冠水高さ4mのイメージ図(この図はほぼ縮尺の比較です)
図のように耐圧型の完全防水プロテクターは冠水高さ4mの水圧に耐えられる構造です。
オイル管のプロテクター貫通部は、その水圧にも漏水しないよう、完全防水施工となっています。
(下の図は二重さや管を設けた時の一例です。)
