
これを一言で云うならば、施工法そのものがまだ良く知られていないからです。
さらに漏れ防止構造は・・・
【1】国土交通省が発行している「機械設備工事標準図」に図示されていない。
【2】建造方法や手順がよくわからずその施工に自信が持てない。
【3】建造日数がかかりすぎ、工期に間に合わない。
【4】建造コストが大幅に高くつくので採用しにくい。
【5】現場施工による漏れ防止構造の実例が少ないため、消防官にもとまどいがある。
・・・と言った理由で漏れ防止構造の施工はあまり普及していないのが実情です。
漏れ防止構造こそが最高グレードの地下タンクだ! この埋設方法は他のどの方法よりも優れていると確信し、これをプレキャスト化した上、工場生産・現地組立てを実現することにより、その完璧性を保った上で早く! 安く! 確実に施工できる方法を実現しました。
漏れ防止構造プレコン地下タンクの概要
機種は円筒型タンク搭載のものと、角型タンク搭載のものの2種類があります。
角型タンク搭載の機種は、タンクの容量は同じでも、躯体が小さくコンパクトに出来ているので、狭い場所に設置する時にとても便利な機種となっています。
この工法は、消防庁に認められていますから全国どこへでも設置することができます。
○漏れ防止構造プレコン地下タンクの消防庁の質疑回答(平成6年11月25日付 消防危第97号)
○角型タンクに関する危険物保安技術協会(KHK)の性能評価(危評第0061号)
【据付工程図】
漏れ防止プレコン地下タンクの躯体の製作
写真の【1】、【2】は側壁の配筋写真ですが、天地を逆にして製作していますので製品になる時は、写真の上側が製品の下側となります。
漏れ防止構造の据付工事写真
【1】~【11】までの据付工事は、一日で終了します。
【1】躯体吊り降ろし
【事前作業】捨てコンの水平度を躯体据付前に確認する。
【2】躯体据付

【3】消防据付検査

【4】逆伏U字溝の組付

【5】漏れ防止用生コン打設

【6】漏れ防止用生コン打設完了

【7】砂を敷きつめる

【8】上部スラブ組付け

【9】躯体据付完了後の消防検査

【10】躯体モルタル仕上げ

【11】躯体据付完了

漏れ防止プレコン地下タンク据付工程図解
【1】前々日までに掘方・グリ石敷・捨てコン打設・墨出しを完了しておく。 | ![]() |
【2】枠体をクレーン車で吊降ろす。 | ![]() |
【3】枠体を据付け、水平度を確認する。 | ![]() |
【4】枠体内にタンクを組付ける。 | ![]() |
【5】据付検査終了後、枠体の内側に生コンを打設する。 | ![]() |
【6】砂をかぶせ上部スラブを組付ける。 | ![]() |
【7】据付・組立て完了 | ![]() |
【8】埋め戻し(オイル管延長は後日行う) | ![]() |